平成16年7月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(7月)
7月の現状判断DIは、前月比で2.9ポイント上昇の54.3となった。
家計動向関連DIは、猛暑やオリンピックの効果がみられた小売関連を中心に上昇した。企業動向関連DIは、原材料の値上がりの影響がみられたものの、高稼働の生産が続いていることや、荷動きが活発だったことから上昇した。雇用関連DIは、求人数の増加が続いていることに加え、その内訳をみると正社員や紹介予定派遣がやや増えてきていることから、引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは3か月ぶりに上昇し、横ばいを示す50を6か月連続で上回った。
7月の先行き判断DIは、前月比で0.7ポイント低下の53.4となった。
先行き判断DIは、厳しい残暑が予想されることから秋物の立ち上がりへの懸念やオリンピック効果の反動の影響がみられたため、やや低下した。この結果、先行き判断DIは3か月連続で低下したが、50を7か月連続で上回った。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気回復が続いているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、54.3となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を2.9ポイント上回り、3か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を6か月連続で上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、53.4となった。企業動向関連、雇用関連は上昇したものの、家計動向関連のDIが低下したことから、前月を0.7ポイント下回り、3か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を7か月連続で上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比