平成16年6月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(6月)

6月の現状判断DIは、前月比で1.4ポイント低下の51.4となった。

家計動向関連DIは、低下した。やや詳しくみると、小売関連は、オリンピック効果によりデジタル家電が依然好調であり、エアコンも順調であったものの、デパート等でセール待ちの動きがあったため、横ばいとなった。サービス関連では観光関係で台風上陸による影響があったことなどから低下した。企業動向関連DIは、原材料の値上がりの影響がみられたものの、高稼動の生産が続いていることから、横ばいで推移した。雇用関連DIは、求人数の増加が続いていることや新卒採用を復活させる動きなどから引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは2か月連続で低下したが、横ばいを示す50を5か月連続で上回った。

6月の先行き判断DIは、前月比で0.9ポイント低下の54.1となった。

先行き判断DIは、昨年の冷夏の反動やボーナスへの期待感がみられたものの、厳しい残暑が予想されることから秋物の立ち上がりへの懸念や企業分野で原材料の値上がりの影響がみられたため、やや低下した。この結果、先行き判断DIは2か月連続で低下したが、50を6か月連続で上回った。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、3か月前と比べておおむね変わらず、景気回復が続いているとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、51.4となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を1.4ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を5か月連続で上回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、54.1となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を0.9ポイント下回り、2か月連続の低下となった。また、横ばいを示す50を6か月連続で上回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI