平成16年4月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(4月)
4月の現状判断DIは、前月比で2.0ポイント上昇の55.7となった。
家計動向関連DIは、デジタル家電販売や旅行関連が好調だったことや、小売関連で客単価が上昇する気配もみられたことなどから、上昇した(なお、消費税総額表示の影響は特にスーパーでみられた)。企業動向関連DIは、製造業・非製造業ともに回復していることから上昇した。雇用関連DIは、求人数の増加が続いていることや新卒採用を復活させる動きなどから引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは3か月連続で上昇し、調査人員拡充以来(01年8月)の最高水準を2か月連続で更新した。また、調査開始(00年1月)からみても、最高水準となった。
4月の先行き判断DIは、前月比で1.7ポイント上昇の55.3となった。
先行き判断DIは、消費税総額表示の影響の沈静化やデジタル家電の販売増加への期待感などから、家計分野を中心に3分野ともに上昇した。この結果、先行き判断DIは調査人員拡充以来の最高水準を更新した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気回復が広がっているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、55.7となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を2.0ポイント上回り、3か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を3か月連続で上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、55.3となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を1.7ポイント上回り、2か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を4か月連続で上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比