平成16年3月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(3月)
3月の現状判断DIは、前月比で3.6ポイント上昇の53.7となった。
家計動向関連DIは、ゴールデンウィークの予約等が好調な旅行・交通関連や来客数の回復してきた飲食関連を中心に改善した。企業動向関連DIは、製造業・非製造業ともに持ち直しの動きが続いていることから上昇した。雇用関連DIは、求人数の増加が続いていることや新卒採用を復活させる動きなどから引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは2か月連続で上昇し、調査人員を拡充して以来(01年8月)の最高水準となった。
3月の先行き判断DIは、前月比で横ばいの53.6となった。
先行き判断DIは、家計動向関連DIは消費税の総額表示の影響が懸念されてやや低下したものの、企業動向関連DI及び雇用関連DIが引き続き改善したことから横ばいとなった。この結果、先行き判断DIは前月に続き、調査人員を拡充して以来の最高水準で横ばいとなった。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は回復に広がりがみられるとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、53.7となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を3.6ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、53.6となった。家計動向関連のDIは低下したものの、企業動向関連、雇用関連のDIが上昇したことから、前月から横ばいとなった。また、横ばいを示す50を3か月連続で上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比