平成16年2月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(2月)
2月の現状判断DIは、前月比で1.5ポイント上昇の50.1となった。
家計動向関連DIは、気温が高めに推移したこともあり、春物商品に動きのみられた百貨店を中心に改善した(なお、前月大きく悪化した飲食関連はBSE・鳥インフルエンザ問題が収束していないことから、引き続き悪化した)。企業動向関連DIは、製造業・非製造業ともに持ち直しの動きが続いていることから上昇した。雇用関連DIは、求人数の増加が続いていることから引き続き高水準で推移した。この結果、現状判断DIは2か月ぶりに上昇した。
2月の先行き判断DIは、前月比で2.4ポイント上昇の53.6となった。
先行き判断DIは、デジタル家電の販売増や景気回復の気配等から、家計動向関連を中心に3分野ともに上昇した。この結果、先行き判断DIは2か月連続で上昇し、調査人員を拡充して以来(01年8月)の最高水準を2カ月連続で更新した。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は、現状はおおむね横ばいとなっているが、先行きには回復期待がみられるとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、50.1となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を1.5ポイント上回り、2か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を4か月ぶりに上回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、53.6となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を2.4ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を2か月連続で上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比