平成16年1月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査
今月の動き(1月)
1月の現状判断DIは、前月比で0.5ポイント下落の48.6となった。
家計動向関連DIは、初売りや冬物セールがおおむね好調だった百貨店を中心に小売関連は改善したものの、BSEや鳥インフルエンザの影響から飲食関連等が大きく悪化したため、下落した。企業動向関連DIは、製造業で持ち直しの動きが続いているものの、非製造業で持ち直しの動きが一服したことから下落した。雇用関連DIは、求人数の増加が続いていることから高水準で推移した。この結果、現状判断DIは2か月ぶりに下落した。
1月の先行き判断DIは、前月比で3.4ポイント上昇の51.2となった。
先行き判断DIは、デジタル家電や春物商品への期待感等から、家計動向関連を中心に3分野ともに上昇した。この結果、先行き判断DIは3か月ぶりに上昇し、調査人員を拡充して以来(01年8月)の最高水準となった。
景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は、先行きに回復期待はあるものの、現状はおおむね横ばいとなっているとのことであった。
全国の動向
1.景気の現状判断DI
3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、48.6となった。雇用関連は横ばいだったものの、家計動向関連、企業動向関連のDIが低下したことから、前月を0.5ポイント下回り、2か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を3か月連続で下回った。
図表1 景気の現状判断DI
図表2 構成比
2.景気の先行き判断DI
2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、51.2となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を3.4ポイント上回り、3か月ぶりの上昇となった。また、横ばいを示す50を3か月ぶりに上回った。
図表4 景気の先行き判断DI
図表5 構成比