平成15年11月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(11月)

11月の現状判断DIは、前月比で2.5ポイント低下の48.3となった。

家計動向関連DIは、気温が平年より高めに推移したことから冬物の衣料品が極めて低調となった百貨店を中心に低下した。企業動向関連DIは、製造業の持ち直しの動きは続いているものの、輸送業などの非製造業で持ち直しの動きが一服したことから低下した。雇用関連DIは、求人数の増加が続いていることから高水準で推移した。この結果、現状判断DIは6か月ぶりに低下した。

11月の先行き判断DIは、前月比で2.6ポイント低下の48.5となった。

先行き判断DIは、デジタル家電等の販売増に対する期待がある一方で、暖冬予想等に起因する個人消費の伸び悩みが懸念されて低下した。この結果、先行き判断DIは8か月ぶりに低下した。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、11月は天候不順等の影響がみられ、景気回復の勢いはまだ強くないものの、景気は、3か月前と比較しておおむね変わらないとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、48.3となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.5ポイント下回り、6か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を2か月ぶりに下回った。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、48.5となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下したことから、前月を2.6ポイント下回り、8か月ぶりの低下となった。また、横ばいを示す50を2か月ぶりに下回った。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI