平成15年7月調査(抜粋):景気ウォッチャー調査

今月の動き(7月)

家計動向関連DIは、天候不順により季節商品が不振だったものの、高額商品や住宅等に動きがみられた他、SARSの沈静化により旅行、レジャー関連が回復したことにより上昇した。企業動向関連DIは、自動車やIT関連等の製造業が好調だったことにより上昇した。雇用関連DIも、派遣、請負を中心に求人が増加したことから上昇した。この結果、現状判断DIは2か月連続の上昇となった。

7月の先行き判断DIは、前月比で1.4ポイント上昇し、46.8となった。

先行き判断DIは、自動車等の新商品投入効果への期待、輸出関連の生産及び雇用情勢の回復に対する期待等により、4か月連続の上昇となった。

景気ウォッチャーによる判断を総合すると、景気は持ち直しの動きが続いているとのことであった。

全国の動向

1.景気の現状判断DI

3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、44.9となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を2.8ポイント上回り、2か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を36か月連続で下回っている。

図表1 景気の現状判断DI

景気の現状判断DI(表)

図表2 構成比

構成比

景気の現状判断DI(グラフ)

2.景気の先行き判断DI

2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、46.8となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を1.4ポイント上回り、4か月連続の上昇となった。また、横ばいを示す50を34か月連続で下回っている。

図表4 景気の先行き判断DI

景気の先行き判断DI

図表5 構成比

構成比

景気の先行き判断DI