竹中大臣の米国訪問について(平成13年5月)

竹中経済財政政策担当大臣は、平成13年5月3日から4日まで米国ワシントンを訪問し、ハバード大統領経済諮問委員会委員長、リンゼイ経済政策担当大統領補佐官、ゼーリック通商代表等と会談しました。

一連の会談では、竹中大臣から、小泉内閣が「構造改革なくして景気回復なし」との考えに基づき、「聖域なき構造改革」を推進する決意でいることを強調しました。具体的には、不良債権の早期処理、競争政策など潜在成長率を引き上げる改革、そして財政構造改革に言及しました。これについて、米国側から賞賛と高い期待が寄せられました。また平成12年末に比べれば減速は緩やかになっているものの、企業収益の悪化などで先行き不透明感がある米国経済について、意見交換を行いました。米国側は先行きについて概して楽観的との印象でしたが、下方リスクを指摘する見方もありました。

今回の訪問は、日米両国経済に関する相互理解、特に小泉政権の経済運営方針について、米国の理解を深めることができ、非常に有意義であったと考えられます。大統領経済諮問委員会とは経済協議を続けることについて合意しています。今後とも、機会を捉えて世界との積極的な対話を深めていく予定です。

以上