第2章 少子高齢化の下で求められる働き方の多様化と人材力の強化
我が国の労働市場では、少子高齢化・人口減少の下で、景気の緩やかな回復基調が続いており、人手不足感が強まっている。今後、労働力不足が成長の制約とならないよう、労働力の確保と人材力の強化を進め、将来に向けた成長力向上を図ることが重要である。
本章では、こうした課題への対応として、働きたいと思う人が働きやすい環境を整え、成長分野への労働力の円滑なシフトを促すためにも、労働時間や賃金のあり方などを含めた多様な働き方に向けた取組について考察するとともに、人材の可能性が最大限発揮されるような雇用慣行や人材育成のあり方について検討する。