31 一方、マレーシアでは、98年9月に資本規制を導入するとともに、為替制度を変更しリンギをドルに固定する政策を実施することで、国内金融市場の建て直しを図った。外国資本の流出入を規制したことにより、金融政策での自律性が確保されることとなったため、結果的に通貨危機後の経済再建を後押しすることとなった。固定為替制度は05年7月まで継続され、その後管理フロート制に移行している。