実際に、政府による08年度の財政収支悪化予測の公表(09年2月)を受けて、アメリカの格付会社スタンダード&プアーズ(S&P)はインドの自国通貨建て長期債の格付けを投資適格では最低の「BBB−」に据え置いたものの、見通しを「安定」から「ネガティブ」に変更しており、既に一部市場関係者の間では格下げのリスクが指摘されている。なお、ムーディーズは、自国通貨建て長期債の格付けを投機的要素を含む「Ba2」、見通しを「安定」に据え置いている(09年5月現在)。