インドでは灌がい設備が十分に整っていないため、6〜9月期に到来する南西モンスーン(季節風)や10〜12月期の北東モンスーンのもたらす雨量が年間の農業生産を大きく左右している。Reserve Bank of India (2009b)によれば、08年度については前年度に比べてモンスーンによる降雨量が総じて少なかったことなどから、穀物(食料)の年間生産量は前年比▲1.3%と若干の減少が見込まれている。