08年10月、アルゼンチンのフェルナンデス大統領は、世界金融危機から年金受給者を保護することなどを目的として、民間の年金基金を国有化することを発表した。しかし、金融市場ではこの計画がアルゼンチンの債務返済能力の低下を示すものと受け止められ、通貨や株価、債券価格の下落につながった。なお、国有化法は11月に成立し、民間年金は09年1月より従来の公的年金と統合されている。