東アジア各国から中国向けの輸出が増大しているのは、中国の高成長により、中国が世界経済や世界貿易に占めるプレゼンスを高めたことによる面もあると考えられる。しかし、輸出相手先の世界貿易に占めるシェアを勘案して輸出相手先との結び付きの強さを示す「輸出結合度」でみても、地理的近接性を反映して東アジア地域の各国相互の輸出結合度は概して高いが、東アジア各国から中国への輸出結合度は顕著に上昇しており、東アジア各国にとって、輸出相手先としての中国の重要性が相対的に高まっていることが確認できる(付表2-1参照)。