世界の原油取引は、消費地ごとにアジア、北米及びヨーロッパという三つの市場が形成されている。アジア市場では流通する原油の大部分を中東産原油が占めているため、プラッツ社の発表するドバイ原油およびオマーン原油の 価格が基準価格となっている。北米市場では、ニューヨーク商業取引所(New York Mercantile Exchange:NYMEX)で取引されているWTI先物価格が指標価格となっており、域内で流通しているほとんどの原油はWTI価格に連動して決定されている。ヨーロッパ市場では、ICE Futures Europeで取引されているIPEブレント原油先物の価格が参照されている(東京工業品取引所ホームページ参照)。