レバレッジは様々な意味合いで用いられるが、「市場価格等のリスク要素の変動に対する純資産の感応度」と広くとらえた定義もある((2008))。この定義によると、レバレッジをかける方法として、借入れによる伝統的方法のほか、証券化商品の劣後部分への投資やデリバティブ取引等による方法も挙げられる。後者の場合、レバレッジの水準は、運用資産のボラティリティ、バリューアットリスク、ストレステストに基づく損失見込額と純資産の比率等によって計測されるとしている。例えば、裏付資産200のCDOのうち、エクイティ部分の10に投資したとすると、裏付資産200のうち5だけデフォルトが発生する場合、まずエクイティ部分の投資家がその損失を被るため損失率は50%(5/10)となる。これは、裏付資産の損失率2.5%(5/200)に対し20倍の損失率であるためレバレッジは20倍と計測される。