宮尾(2006)は、経常収支の持続可能性を検証する分析アプローチとして、輸出、輸入、純利子収入の間に(1,-1,1)の共和分ベクトルを持つ共和分関係が存在するかどうかをテストする方法(すなわち経常収支に対する単位根検定に相当)を示しているが、試みにそのアプローチを使ってアメリカの経常赤字の持続可能性を検証したところ(サンプル期間:95〜07年)、持続可能性を支持する結果は得られなかった。