39 Bernanke & Reinhart (2004)は、ゼロ金利での金融緩和政策として、(1)期待に働きかける、(2)特定の資産の大量購入、(3)中央銀行のバランスシートの規模の拡張、の三つを指摘している。Eggertson and Woodford (2003)は、このうち、将来の財政政策との関連を除くと、(2)や(3)の政策効果は基本的にないと主張している(ほか、Eggertson (2004)等)。実務家からの主張としては、植田(2005)がある。