3 アメリカ連邦政府支出は、裁量的支出と義務的支出に分けられる。裁量的支出は、経常予算権限に基づいて支出されるものをいい、歳出予算法により毎年立法措置が必要となる。義務的支出は、恒久予算権限に基づいて支出されるものをいい、歳出予算法以外の法律で定められ、一度立法措置がなされると、その後、毎年の支出が自動的に認められる。
また、Cap原則は、裁量的経費に関して、国防費、国際費、国内費の3分野に分けて、それぞれ上限額を設定する制度であり、pay-as-you-go原則は連邦議会が義務的経費の増大や歳入削減を要求する場合、これに見合ったその他の義務的経費の削減や歳入の増額を行うことを義務付けた制度である。