17 レーガン政権が残した財政赤字を引き継いだG・ブッシュ政権は、90年の包括財政調整法により、医療保険等の個別の歳出削減策や増税策(91〜95年度で約1,500億ドルの増税)を実施したほか、裁量的経費の上限額の設定やPay-As-You-Go原則(財源のない歳出増・歳入減を認めない)を導入するなど財政健全化に向けての取組を行った。クリントン政権においても、93年包括財政調整法(94〜98年度で約2,400億ドルの増税)、財政収支均衡法(97年)により、引き続き財政健全化への努力が続けられた。