7 ただし、レーガン政権による税制改革は、財政赤字を急速に膨らませたことに留意すべきである。その後、80年代末から90年代にかけてG・ブッシュ政権やクリントン政権の下で、徹底した歳出削減努力、累進性を高める方向での税制改革が進められ、またアメリカ経済が長期拡大したこともあり、財政は黒字に転じた。その結果、現G・W・ブッシュ政権が行っている大規模な減税計画や景気刺激パッケージを行う余裕が生まれるに至った。