脚注4
例えば、CBO(アメリカ議会予算局)によると、最低賃金が7.25ドルから10.10ドルに引き上げられた場合、(i)労働者が50万人程度減少、(ii)10.1ドルを下回る賃金で働く労働者のうち、1,650万人の収入が増加、(iii)貧困ラインを下回る賃金で働く労働者が90万人減少、と推計されている(CBO、2014a)。一方、CEA(大統領経済諮問委員会)によると、最低賃金が10.10ドルに引き上げられた場合、2,800万人の労働者の賃金が増加し、また、賃金増加の影響の約半分は世帯年収35,000ドル未満の世帯が享受するとしている。また、雇用主にとっては、最低賃金の増加によるコスト増は、雇用者の転職率の低下や労働生産性の上昇によって相殺されるとしている(CEA、2014a)。