英国では、79〜90年のサッチャー政権下で、住宅改革が行われた。主な内容は、公営住宅の払下げの促進と、住宅新規建設の制限である。英国では住宅建設は都市計画の一環とみなされ、住宅を新規に建設する場合だけではなく、改装を行う際にも申請が必要となるなど、厳しく管理されている。新規の着工許可を申請した場合、すぐに許可が下りるとは限らず、長期間待たなければならない場合が多い。こうした理由から、需要が増加しても供給が増えないため、慢性的な住宅不足の傾向が続いている。