61 既にみたように、EU−ETSの下では排出権の配分が概して寛大であった中で、エネルギー産業だけが実際の排出量を配分枠内に収め切れていないが、これは、英国等で、こうしたウィンドフォール利益を想定して厳しめの排出権配分をエネルギー産業に対して行ったためであるとも指摘されている。なお、エネルギー市場で価格自由化が達成されていない場合には、料金規制によってもエネルギー産業のウィンドフォール利益の抑制が可能と考えられる。