16 LTCM危機とは、98年にアメリカの大手ヘッジファンドであるLong-Term Capital Management(LTCM)が、ロシアの対外債務支払い凍結をきっかけとしたアメリカ債券市場の流動性急低下の影響を受け、約40億ドルの投資損失を抱え経営破綻の危機に追い込まれた事態のことをいう。危機回避のために欧米金融機関が合計約36億ドルの救済資金を拠出し、FRBも金融緩和で対応した。