18 中国人民銀行の金融調節手段には、法定準備率や貸出金利の変更、再割引、貸出政策、窓口指導、公開市場操作などがある。国債売買による公開市場操作は96年から行われているが、人民銀行でもその影響力が大きくないことを認めている。中国では、金融市場の発展が遅れていることから、貸出政策、窓口指導等でマネーサプライに影響を与える一方、金利の誘導には貸出金利の変更で直接的に影響を与える必要があると思われる。なお、為替はほぼ固定されており、いわゆる非不胎化介入による金融緩和は困難とみられる。