経済審議会総会議事概要(平成7年11月29日)
1.日時 :
平成7年11月29 日(水) 14:00~16:00
2.場所 :
内閣総理大臣官邸ホール
3.出席者 :
(委員)平岩会長、長岡会長代理、角道委員、嘉治委員、小長委員、小林委員、
塩野谷委員、末松委員、鶴田委員、手島委員、豊島委員、原委員
福井委員、星野(昌)委員、水口委員、諸井委員、山口委員、和田委員
4. 議題
- (1) 経済企画庁長官挨拶
- (2) 各部会・小委員会報告について総合計画局長より説明
- (3) 新経済計画案について総合計画局長より説明
(主な意見等)
- 発表に当たっては、政府も国民も身を切る改革を迅速・果敢にやらなければならないことを強調してほしい。また、経済の実態との間で齟齬が見えてきたら迅速に対応できるように考えてほしい。
- 3%程度の成長率については、官民でほぼ一致しているが、そのためには、構造改革が重要であり、言行一致で取り組んでほしい。
- 社会保障の給付や負担等についてマクロ経済的、定量的な姿を、経済計画と整合させながら今後検討してほしい。
- 来年度の経済があまり3%からかけ離れたものにならないようお願いしたい。また、外国への広報に努めてほしい。
- (4)「構造改革のための経済社会計画-活力ある経済・安心できるくらし-」が経済審議会答申として承認された。
- (5) 経済審議会の公開について了承された。
- (6) 平岩会長より村山総理へ答申を手渡し
- (7) 内閣総理大臣挨拶
- (8) 意見交換
(主な意見等)
- この計画にできるだけ沿って政策を実行されることを希望する。
- 金利が何度も引き下げられ、利子で暮らしている高齢者の生活は苦しいのに、金融機関に公的資金を導入している。こうしたことから国民の不信が高まっており、「自助・共助・公助」についての国民の理解を得るためには、この不信を払拭する必要がある。
- 男女平等、共同参画の大きな流れの中で、男女が職業生活、家庭生活を両立できるようにしてほしい。
- 構造改革は手段であり、計画が目指しているところは副題の「活力ある経済・安心できるくらし」に集約されていることを念頭に置いてほしい。
- 国民の間に計画への正しい理解が必要である。総理御自身が、自らの言葉で経済計画について語ってほしい。
- (9) 経済審議会会長談話(案)について了承された。
─以上─