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第4章 ITの普及と家族

コラム ITを利用する子どもを持つ親の心得

ITを子どもが利用するようになると、いつでも連絡を取ることが可能になるため安心できるという考えがある一方で、子どもが自由に外部との接触を持つことが可能になるため、目が行き届かなくなるという考えもある。ここでは、後者の考えに対する親の心得について紹介する。

(1)当府「ITによる家族への影響実態調査」結果

本文で述べたITによる悪い面が「切実な問題だ」と回答した人に対し、具体的な対策を立てているのかを質問している。その内容をみると、「自宅では移動電話を使用しないなどの制約を設ける」、「食事等、一緒に過ごす機会を作る」、「請求明細書を見ながら、利用金額、利用相手について親子で話し合う」といった対策を立てている家庭が多い結果となっている。

(2)東京大学の橋元良明教授の意見
1 子どもの教育
・ある種の情報に接触したり、ある種の情報行動に過度にのめり込んだりすることが危険であり得ることを犯罪記事等の事例をもって十分理解させる。
2 親の情報社会の積極的な把握
・親が積極的に情報社会の新しいしくみや情報メディアについて理解し、今世の中でどのようなことが進行しつつあるのか的確に把握しておく。
(「親は無知で話をしても無駄」という反応が、もっとも親子を分断する。)
3 時間的制約
・家庭でのインターネット利用には、一定の時間的制約を課す。
4 家庭団らん時間の確保
・たとえ家族全員は集まれなくても、週に一度は、携帯電話やパソコンを身近に置かない団らんの時間を確保する。
5 インターネットを共通の話題に
・インターネットの利用内容について、互いの興味を紹介し合い、積極的に共通の話題にする。
6 親からの積極的なメール発信
・親自身が、積極的にメールを利用し、子どもに発信し、子どもからも気軽に親に発信するような環境をつくる。
 

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