[目次]

第3章 次代を担う子どもと家族

子どもの学習時間

子どもの学習時間についてみてみよう。

小・中学校での授業時間についてみると、80年度から実施された学習指導要領(中学校は81年度から実施)においては、指導内容を増やしたそれまでの学習指導要領を見直し、ゆとりある充実した学校生活の実現の観点から、授業時数の削減やカリキュラムの見直しが行われた(第3−19図)。また、その後の学習指導要領では、92年度以降の選択教科に充てる授業時数の拡大や、2002年度からの総合的な学習の時間の新設を行う一方、各教科等の指導内容の精選が図られた。その結果、71年度(中学校は72年度)と2002年度の年間総授業時数を比較すると、小学校で8%、中学校で17%削減された。

このように学校での授業時数は減少しているが、塾の利用や家での学習等の「学校外の学習」も減少している。定期的に学習塾に通う子どもの割合は、76年から93年の間で増加傾向にあったが、文部科学省「子どもの学習費調査」によると、94年から2000年にかけて、塾を利用する子どもの割合は、おおむね横ばいで推移している(第3−20図)。

平日に家で学習する時間も減少している。東京都「東京都子ども基本調査報告書」により、家での学習時間の変化を調べると、小学校5年生の家での学習時間は近年減少してきている(第3−21図)。また、家では全く学習をしない子どもの割合も92年を境に高まっており、6年間でほぼ倍増している。中学2年生については、家での学習時間は80年代には少しずつ増えていたが、92年を境に減少している。家で全く学習をしない子どもの割合も92年以降高まっており、98年には4割を超えた。

このように、90年代に入ってから、学校での授業時数が学校週5日制の実施に伴い減少している。また、子どもは学校外でも学習をしなくなってきている傾向がみられる。

 
第3-19図 義務教育課程の学習時間の推移

第3-19図 義務教育課程の学習時間の推移


 
第3-20図 塾を利用する子どもは近年横ばいで推移

第3-20図 塾を利用する子どもは近年横ばいで推移


 
第3-21図 家での子どもの学習時間は減少

第3-21図 家での子どもの学習時間は減少


 

テキスト形式のファイルはこちら


[目次]

前の項目に戻る     次の項目に進む