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第3章 次代を担う子どもと家族

子どもを取巻く問題

子どもを取巻く環境についてさまざまな問題が指摘されている。文部科学省「平成12年度の生徒指導上の諸問題の現状」(2000年)によると、小学校および中学校において発生したいじめは、1995年以降減少傾向にあるものの、2000年度においても3万918件に達しており、また、校内暴力については3万4595件で依然増加傾向にある。

次に、不登校の状況について調べてみると、2000年度間に不登校を理由に30日以上欠席した児童・生徒の数は、小学校で2万6373人、中学校で10万7913人とともに過去最多になっている(第3−17図)。中学校においては過去9年で2倍と著しく増加し、2000年度間は38人に1人が不登校となっている。文部科学省が現代教育研究会に委託して行った「不登校に関する実態調査」によれば、不登校になる直接のきっかけは、「友人関係」(45%)、「学業の不振」(28%)、「教師との関係を巡る問題」(21%)などさまざまである。また、不登校を克服したきっかけについて、(社)日本青少年育成協会が「不登校体験者による相談ボランティア登録アンケート」(2001年)で聞いている。これによれば、不登校を克服したきっかけとして、「家族」(45%)、「友達」(34%)、「先生」(28%)、「カウンセリング」(27%)の順となっており、家族等身近な人たちの支えが重要であることがわかる(第3−18図)。また、不登校対策として専門家による心のケアも必要であり、2001年度は中学校2,278校にスクールカウンセラーが設置されている。

さらに、警察庁の調べによれば、少年刑法犯の検挙人員は、近年全体としては減少傾向にあるが、強盗や殺人などの凶悪犯罪で検挙される少年は多い。90年から2000年の間に強盗で検挙された少年は2.9倍と大きく増加し、また、殺人で検挙された少年もほぼ横ばいで推移している。

 
第3-17図 増加する不登校者数

第3-17図 増加する不登校者数


 
第3-18図 不登校を克服したきっかけ

第3-18図 不登校を克服したきっかけ


 

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