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第3章 次代を担う子どもと家族

安全で健全な児童の育成環境の整備

親にとって、子どもが犯罪に巻き込まれないための安全の確保は大きな関心事である。放課後や夏休みなどに、子どもが安全に生活することができるように、地域でさまざまな取組みが行われている。

子どもが安心して遊ぶことのできる場所が減ってしまった地域に、遊び場を提供する地方公共団体がある。放課後や夏休みに、全学年の児童を対象に、学校の余裕教室や校庭、体育館などを利用することにより、子どもたちが自由に遊ぶことのできる場を提供している。また、子どもたちの遊び相手として、常勤のスタッフのほか、主婦など地域の人々をパートスタッフとして活用している。学年の違う子ども同士の交流が深まるばかりでなく、パートや用事などで家を短時間留守にする主婦にとっても、安心して子どもを遊ばせる場として活用できるというメリットがある。このような取組みも、地域のニーズに応えつつ、地域のコミュニティの再生に寄与するものと考えられる。

子どもを巻き込む犯罪を未然に防ぐために、校外生活委員や子ども会活動により、巡回パトロールや通学時の交通安全の旗持ちなど、地域でさまざまな取組みがなされているが、近年「子ども110番」が全国に普及しつつある。「子ども110番」は、登下校時や児童公園、広場等で不審者につきまとわれるなど不安を抱かせる事態が生じたときに、子どもたちが安心して避難するための場所である。通学路の周辺の民家やコンビニエンス・ストアなどが、緊急連絡先として駆け込んできた児童を保護し、警察への連絡などの措置に協力している。地域の子どもを地域で守るためには、学校やPTAをはじめ、ボランティア、地域住民などがお互いに協力しあいながら対応していく必要がある。

また、地域の中で青少年を健全に育成するために、古くから子ども会活動が行われている。子ども会では、登下校時の安全確保や災害時の子どもの保護など、学校等と協力して地域でさまざまな役割を担っている。地域清掃や資源回収などのボランティア活動や、老人会と協力して行事を行うといった活動を行っているところもある。2002年には小・中学校が完全学校週5日制になり、子どもたちが学校外で活動する時間も増加するが、地域のコミュニティの中で子どもを育成していく必要性が高まってくるといえよう。

 

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