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第3章 次代を担う子どもと家族

すべての子育て家庭に対する支援

子育てから親を一時的に解放する制度として、保育所で実施している一時保育や幼稚園における預かり保育がある。一時保育を実施している保育所は94年度には387か所にすぎなかったが、2000年度には1,700か所にまで増加している(第3−10表)。また、預かり保育を実施している幼稚園の割合は、97年の30%に対し、2001年は55%となっている。一時保育や預かり保育を利用し、一時的に育児から解放されることは、親の精神的なリフレッシュにつながるばかりでなく、少子化や小世帯化の影響で、兄弟や近隣の遊び相手が少なく、親と二人きりで過ごす時間が多くなった子どもにとっても、異年齢を含めた多くの子どもと交流できる集団の中で過ごす貴重な体験となる。

また、最近では、保育所や幼稚園を利用していない子どもを持つ家庭も対象に、子育て相談等の子育て支援活動を実施する幼稚園や地域子育て支援センターを設けている保育所が増えている。地域子育て支援センターは、94年度の118か所から2000年度には1,376か所に増加している。

このほかにも、絵本やおもちゃを貸し出して子どもを自由に遊ばせ、親同士がおしゃべりをしながら過ごす子育てサロンを保育所内に設けたり、地域の幼児教育のセンターとして幼稚園の施設を開放し、近隣の親子が気軽にふれあう機会を設けるなど、保育所や幼稚園によりさまざまな取組みが行われている。また、地方公共団体が独自に、地域のニーズに応じて、親子が気軽に集まることのできる場づくりを進めている。

このような子育て支援施設では、育児に関する不安や悩みを気軽に相談することができ、また、親同士の交流の中から自然に育児のストレスを発散することができるなど、孤独に陥りがちな子育て中の保護者の不安を解消することに大きな効果をあげている。

また、地域において子育ての支援を行うファミリー・サポート・センターには大きな期待が持たれている。ファミリー・サポート・センターは、育児の手助けをしたい提供会員と手助けを受けたい依頼会員からなる会員組織で、会員同士で地域において育児に関する相互援助活動を行っている。2001年度からは、子育て中の勤労者だけでなく、自営業者や家庭の主婦など、子どもを持つすべての家庭で利用できることとなり、地域の子育てを助け合う活動として幅広い展開が期待されている。

 
第3-10表 一時保育等の実施状況推移

第3-10表 一時保育等の実施状況推移

 

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