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第3章 次代を担う子どもと家族

すべての子どもの育ちの支援

自分の子どもを虐待してしまう親や、いじめや暴力行為といった問題行動を起こす子どもは多い。子育てに未熟な親が多いことや、わがままに育てられている子どもが多いことなど、さまざまな原因が考えられるが、単に家庭の問題として片づけることはできない。育児を支える家庭を取巻く環境が変化してきたことにも原因があると考えられる。

子どもの保育がどのように担われているかについてみると、未就学の子どものうち保育所を利用している子どもと幼稚園に通う子どもはそれぞれ約4分の1で、残りの約半数は家庭で保育されている(第3−4図)。0〜2歳までの低年齢児に限ってみると、16%が保育所に預けられているものの、家庭で育てられている子どもは84%にのぼる。これは、多くの専業主婦世帯では、低年齢児を家庭で保育すること以外に選択肢がない状況であることを示している。いわゆる密室育児に悩む親子に対するサポートはまだ十分になされているとはいえない。

子育てに対する不安を持った親は、子育てを学び、子育てに自信をつけることができる機会を必要としており、また親同士が子育てを共有し、身近で子育て相談を行うことができるような場を求めている。

次代を担う子どもが健やかに育つためには、まず親自身を育児の不安から解放しなければならない。これからは仕事と子育ての両立支援とともに、すべての子どもとその親を対象にした子育て支援を積極的に行っていく必要がある。

 
第3-4図 低年齢児の8割以上が家庭で保育

第3-4図 低年齢児の8割以上が家庭で保育


 

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