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第2章 家族の働き方の現状と課題

就業と家庭内労働を家庭内で分業することが不可能な世帯の経済的な困難

夫婦のうち、家庭内労働を担う者にとって、経済的にみると離婚は最大のリスクの一つといえる。そのことは、特に、母子家庭においては経済的な困難が生じているとする者が多いことにも現れている(第1−23図参照)。

これには、女性の場合、離婚前におもに家庭内労働を担っており、職業能力の形成を行う機会が乏しかったため、離婚後十分な収入機会を得ることが困難なことが多いという状況が影響している可能性がある。さらに母子家庭の母の就業状況をみると、育児との両立が容易なパートや嘱託等の形で働いている場合が多く、結果として収入の低い世帯が多くなっていることも指摘できる(第2−17図)。

育児等の家庭内労働とフルタイムでの就業等、十分な収入を得る働き方との両立が難しい状況が続くと、これらを一人で行う必要のある者の経済的な困難は解消されない。こうした問題は、稼得労働と家庭内労働を家族内で分担することが不可能な世帯が今後増加していくとすると、いっそう深刻化すると考えられる。

 
第2-17図 経済的に困難な世帯が多い母子世帯

第2-17図 経済的に困難な世帯が多い母子世帯

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