[目次]
第1章 家族を巡る潮流変化

コラム 若年世代で特に希薄な「家意識」

戦後、憲法に個人の尊厳と両性の平等がうたわれ(24条)、47年に民法が改正されたことで「家」制度は廃止され、成年男女の自由な結婚、夫婦の対等性、均分相続等が定められた。こうした中、家族に対する意識は大きく変わってきた。

近年の「家」に関する人々の意識を、当府「国民生活選好度調査」(2001年)でみてみると、「長男には、ほかの子どもとは異なる特別な役割がある」という考え方について、10代から50代まででそう思わない人の割合のほうが高く、特に10代で高くなっている()。また、この考え方について地域別、回答者世帯の子どもの数別にみると、そう思う人の割合は地域的に高低にばらつきがみられ、全国平均でみると、子どもが増えるにつれてその割合は高まる傾向がある()。

かつては「家」のための制度としての性格を強く持っていた養子をとることについては、(財)生命保険文化センター「日本人の生活価値観調査」(1991年)によると、「男の子どもがいなかったら家が絶えないように養子をとるのがよい」という考え方について、そう思う人の割合は19%であったのが、前述「国民生活選好度調査」では11%となっている。他方、そう思わない人の割合は、91年の44%から2001年には62%となっている。

 

図 年齢の高い人ほど長男には特別な役割があると思う人の割合は高い

図 年齢の高い人ほど長男には特別な役割があると思う人の割合は高い


 

表 地域別、子どもの数別にみた長男の役割に対する考え方

表 地域別、子どもの数別にみた長男の役割に対する考え方


 

テキスト形式のファイルはこちら


[目次]

前の項目に戻る     次の項目に進む