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第1章 家族を巡る潮流変化

高齢者のための住宅を活用した金融制度 −リバースモーゲージ−

高齢世帯は金融資産をあまり保有していない場合でも、実物資産は比較的多く保有している。また、前述したように、自分の蓄えた資産を後代に残していくという考え方が若い世代で減少しつつある一方、子どもが独立した高齢世帯では、持家の維持・管理にかかる手間やコスト等の負担がかえって重荷になる場合もある。こうした中で、高齢者向けに住宅を活用した金融制度として、リバースモーゲージ制度(逆抵当融資制度)が注目されている。

リバースモーゲージ制度とは、自己保有の住宅に生涯住み続けながら、その資産価値を老後の生活費や医療費等にあてるしくみである。前述「国民生活選好度調査」によると、リバースモーゲージに関心があると回答した人は22%にとどまっているが、リバースモーゲージに関心がある人のうち約3分の2は利用してみたいと回答している(第1−44図)。

リバースモーゲージ制度には、「長生きリスク」(長寿による担保割れ)、「金利リスク」(金利上昇による担保割れ)、「不動産価値下落リスク」(不動産価格の下落による担保割れ)といった三大リスクがあり、これらをどう分散させるかなどの課題を克服することが必要との指摘がなされている。

 

第1-44図 リバースモーゲージに関心がある人は2割で、そのうち利用意向がある人は3人に2人

第1-44図 リバースモーゲージに関心がある人は2割で、そのうち利用意向がある人は3人に2人

 

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