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第1章 家族を巡る潮流変化

未婚化、晩婚化の傾向

次に、80年代後半までの出生率低下の主要な要因と考えられる初婚率の低下についてはどうか。

これについて、先に示した期間合計初婚率でみると、75年には0.87だったのが、2000年には0.79となっており、長期的にみた場合には未婚化、晩婚化の傾向が読み取れる。また、未婚率(15歳以上人口に占める未婚者の割合)をみても、80年は男性が28.5%、女性が20.9%だったのが、2000年ではそれぞれ31.8%、23.7%となっている。

また、初婚率を年齢別にみると、男性においては20代の初婚率が、女性においては20代前半の初婚率が、それぞれ低下する代わりに、男性では30代の初婚率が、女性では20代後半と30代の初婚率が、上昇する傾向にあり、晩婚化を裏づける結果となっている(第1−11図)。平均初婚年齢をみても、47年では男性が26.1歳、女性が22.9歳だったのが、2000年ではそれぞれ28.8歳、27.0歳となっている。

未婚化については、男女の人口構成比のアンバランスの影響もあるとの指摘もある。総務省「国勢調査」(2000年)によると、20歳代から30歳代前半では、男性の人口が女性の人口を3.2%程度上回っており、引き続き男性に結婚難の時代が続くと予想される。しかし、人口構成比の観点からすれば、それほど大きなアンバランスがあるとまではいえず、未婚化についての決定的な要因にはならない。したがって近年の未婚化、晩婚化の背景には、それ以外の社会的、意識的な要因が寄与していると考えられる。

 

第1-11図 初婚率の推移

第1-11図 初婚率の推移


 

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