第3節 社会の主体としての消費者・生活者〜幸福の探求 ●経済的豊かさは、生活満足度の上昇に結び付いていないが、こうした現象は先進国に共通している。 第1-3-1図 生活満足度は上昇していない 第1-3-2図 1人当たりGDPと幸福度には明確な相関が見られない ●年齢が高いことや、失業、ストレスは幸福度にマイナスの影響を与える。特に、高齢になっても幸福度が高まらないのは日本の特徴となっている。 第1-3-4表 幸福度は属性や置かれている状況に影響を受ける ●幸福度に影響を及ぼす要因● 幸福度にプラスの影響 ●女性であること ●子どもがいること ●結婚していること ●世帯全体の年収が多くなっていくこと ●大学または大学院卒であること ●学生であること ●困ったことがあるときに相談できる人がいること 幸福度にマイナスの影響 ●年齢が高いこと ●失業中であること ●ストレスがあること 影響なし ●自営業であること ●何らかのトラブルを経験したこと (備考)1.内閣府「国民生活選好度調査」(2008年)により推計。 2.「あなたは現在、ご自分のことをどの程度幸せだと思いますか」との問に対する回答(「幸せである」、「どちらかといえば幸せである」、「どちらかといえば不幸である」、「不幸である」の4段階で回答)と他の質問項目に対する回答との関係を統計モデル(Ordered Probitモデル)を用いて分析した結果。 3.いずれも5%有意水準。 4.詳細は本文付注第1−3−1を参照。 5.サンプル数は、全国の15歳以上80歳未満の男女3,752人。 第1-3-5図 日本人の幸福度は高齢になっても上昇しない ●10代から50代は大半が日頃からストレスを感じている。その要因は家計、仕事や勉強、人間関係、健康状態など、多岐にわたっている。 第1-3-7図 20代から50代では日頃ストレスを感じている人が6割を超えている 第1-3-8図 様々な要因がストレスの原因になっている ●ストレスを感じない人について分析してみると、休日以外の日でも自由時間が長い人が多くなっている。また、国別に見てみると、労働時間が短い国の方が幸福度は高い。 第1-3-13図 ストレスを感じない人の3割以上は休日以外の日でも自由時間が5時間以上ある 第1-3-15図 労働時間と幸福度には負の相関が見られる