平成19年版

国民生活白書

つながりが築く豊かな国民生活

(全文)

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目次

第50回国民生活白書の刊行に当たって

凡例

はじめに

1.人々の生活満足度

●生活全般に対して満足している人の割合は低下

●近年「物の豊かさ」よりも「心の豊かさ」を求める傾向が強い

2.つながりが精神的やすらぎと生活の豊かさに及ぼす影響

●つながりは精神的やすらぎをもたらす

●つながりは生活満足度を高める

3.つながりの希薄化

●つながりの在り方にも変化が見られる

●つながりの希薄化により人間関係が難しくなったと感じている人が多い

第1章 家族のつながり 

第1節 家族のつながりの変化と現状

1.家族のつながりが意味するもの

●人々にとっての家族とは

●家族の役割としては休息ややすらぎを求める人が多い

2.家族のつながりの変化とその背景

(1)家族行動の個別化

[1]家族で一緒に過ごす時間の現状

●働き盛りの男性の約3割が家族と過ごす時間が十分ではないと感じている

●同居家族と一緒に行動する機会は週3〜4日くらいが多いが、週2日以下の人も少なくない

●同居家族と過ごす時間が短い人の割合が高まっている

●家族に相談できない人も約3割存在する

[2]家族とのつながりが薄い層はどこか

●つながりを持てないキーワードは、「長時間労働」、「男性」、「独身者」

●外での拘束時間が長い人ほど平日家族と過ごせない

●家族と過ごす時間が短いのは、20代男女と30代と40代の男性

●我が国は父親と母親で家族との交流量のギャップが大きい

[3]つながりを持てない背景

ア)背景その1〜家族が一緒に家にいることを阻む要因

●家で過ごす時間はほとんどの層で減少傾向

●労働時間は減少傾向にあるものの、依然として長時間労働の傾向が強い

●塾や習い事通いで忙しい子どもたち

イ)背景その2〜家にいても家族と過ごすことを阻む要因

●若者は家にいても家族と過ごさず一人で行動する割合が高い

●家にいながら若者は一人で勉強をしたりテレビを見たりしている

●若者はインターネットの利用時間が長い

●子どもがテレビゲームに費やす時間は長い

(2)離れて暮らす家族の増加

[1]別居化の進展

●親の世代と子ども世代との別居化が進展

●子ども世代との同居に対する意識の変化

[2]別居家族間の付き合い方の変化

●同居家族内に比べて少ない別居家族間の交流量

●別居家族間における付き合い方の変化

●部分的、形式的な付き合い方を好む意識の変化

●別居家族との交流量が減少するキーワードは、「男性」、「年齢」、「子どもなし」、「別居家族から1時間以上の居住地」

●別居家族と近居の方が交流量が多い

第2節 家族のつながりの変化による影響

1.精神的やすらぎへの影響

●家族を大切と思う人は増加している

●家族のつながりが十分でないと精神的やすらぎが得られない

●親子の会話の充足度が低下している

2.家庭における教育力の低下

●子どもに対してしつけがあまりできていない

●多くの子どもに「孤食」が見受けられる

●親子の会話と子どもの知的好奇心は関係性が深い

●親とのコミュニケーションが大人になってからの行動に影響

3.子育て負担の偏り

●母親に子育て負担は集中している

●夫の家事・育児分担は妻の出産意欲に関係する

●子育ては父親以外の協力・支援も必要である

●子育ては社会全体で支える必要がある

【コラム】介護は外部化が進展

第3節 家族のつながりの再構築に向けた新たな動き

1.家族と過ごす機会や時間を増やす取組

●ワーク・ライフ・バランスの推進

●近居による新しい交流の形

●ITの活用によって家族のつながりを深める

●家族SNSを利用した家族とのコミュニケーション

●家族が触れ合う家づくりの工夫

2.地域の支援により、家族の機能を高める取組

●子育てを支援するNPOの取組

●高齢者見守りコミュニケーションサービス

3.家族の一体感を高める取組

●家族の一体感を高める取組〜国民生活モニター調査から

●年中行事を通じて家族のつながりを深める

●家族のつながりを支援する行政の取組

【コラム】家族がいて良かったと思うこと

第2章 地域のつながり

第1節 地域のつながりの変化と現状

1.地域のつながりの現状

●地域のつながりが生まれるきっかけ

●近隣関係によるつながりは総じて浅い

●結婚している人、子どもがいる人は、近隣関係が深い

●エリア型地域活動とテーマ型地域活動によるつながりを持つ人は少ない

●近隣関係を持つ人と地域活動に参加する人の特性はおおむね一致

●地域の「つながり持ち」は全体の16%

●「地域から孤立する人」は2割

●「つながり持ち」は高齢者に多く、「地域から孤立する人」は若年者に多い

●高齢者は若年者とのつながりを求める

●「親しく付き合いたい」と考えている人ほど、希望が実現していない

2.地域のつながりの変化

●地域のつながりは長期的に希薄化

●近隣関係は希薄化し続けている

●町内会・自治会の加入率には大きな変化がない

●町内会・自治会の活動に参加する頻度は低下した

●3割の人が10年前と比べ地域のつながりが弱まっていると考えている

3.地域のつながりの希薄化をもたらした要因

(1)人々の意識面における変化

●深い近隣関係を望まない人が増えてきている

●多くの人は困ったときに助け合う関係を望んでいる

●地域への貢献意識は高まっている

(2)サラリーマン化

●サラリーマン化により地域のつながりが希薄化した

●サラリーマンの中でも長時間働く人ほど地域活動から遠ざかる

(3)単身世帯の増加

●単身世帯の人は地域での交際が少ない

●単身世帯は増加している

(4)居住環境

●賃貸共同住宅の住民は居住年数が短く、近所付き合いも少ない

●地域のつながりを持たない傾向にある賃貸共同住宅の住民が増加した

【コラム】賃貸住宅に住む人の意識

第2節 地域のつながりの変化による影響

1.地域のつながりが生み出すやすらぎや地域力

●近隣関係は人々に安心感をもたらす

●地域活動は人々に充実感を与える

●地域のつながりは地域力の向上を通じて住民の生活の質を高める

【コラム】地域力を測る指標ソーシャル・キャピタル

2.地域に期待される役割とつながりの希薄化

(1)地域における教育

●地域における教育に関する期待

●地域のつながりの希薄化により地域の教育力が低下していると考える人が多い

(2)子育て支援

●子育て支援に関する地域への期待

●子どもを通じて地域とつながる人は減少している

(3)防犯・治安

●つながりの希薄化によって治安が悪化したと考える人が多い

●地域に期待されている防犯・治安の役割

(4)防災

●防災に関する地域への期待

●阪神・淡路大震災からの教訓

●地域が災害に対して安全と感じる人は少なくなっている

(5)高齢者福祉

●高齢者福祉に関する地域への期待

第3節 地域のつながりの再構築に向けた新たな動き

1.つながりの障壁を解消する取組

(1)一人一人が参加しやすいつながり方

●小学校を拠点とした土日も利用できるコミュニティルーム

●ソーシャル・ネットワーキング・サービスを活用した地域のつながり

(2)多世代のつながりにより地域力を向上させる動き

●多世代が協力し合いながら暮らす賃貸集合住宅

【コラム】多世代の人が利用する施設が併設されるボローニャ・ポールト地区家畜市場跡

2.地域の機能を復活させる取組

(1)地域における教育や子育て支援に関する動き

●子どもの居場所づくり〜異年齢の子どもの交流の場

●育児をする者が集える場所の提供

●子どものいる働く親を支援する取組

【コラム】ドイツのサンタクロースと日本のなまはげ

(2)防犯・治安や防災に関する動き

●町内会・自治会における取組

●ITを活用した取組

3.地域の役割が新たに注目される取組

●高齢者福祉に関する地域の動き

【コラム】地域のつながりに基づく取組について国民生活モニターから寄せられた事例

第3章 職場のつながり

第1節 職場のつながりの変化と現状

1.職場における「人と人のつながり」の変化と現状

(1)職場における人のつながりがもたらす効果

●仕事の意欲を高める上では、良好な人間関係が重要

●職場の人間関係が良いと感じている人ほど企業の業績が上がっていると考える割合が高い

(2)職場における人のつながりの現状

●職場における相談相手の人数は、正社員の方が多い

●職場で幅広く付き合う機会を持つ人は相談相手が多い

●7人に1人が職場に相談相手がいない

●職場で仕事上のコミュニケーションが取れていない人は少なくない

(3)深い付き合いを望まない人が増加傾向

●職場では部分的な付き合いを望む人の割合が増加

●4人に1人が仕事以外でも職場の人と付き合いたいと希望しながら実現していない

●職場旅行に行く人の割合は大きく低下

●職場の人との飲み会に頻繁に行く人は少ない

●パート・アルバイトは昼食も職場の人と行かない場合が多い

●3人に1人が社外の人との交流会や勉強会に参加している

【コラム】職場の縁による婚姻割合は低下している

2.「職場と人」のつながりの変化と現状

(1)勤続年数で見た職場と人のつながり

●若年層を中心に勤続年数が短くなっている

●長時間働く人の割合は高まっている

(2)働く人の意識から見た職場と人とのつながり

●職場への帰属意識や貢献意識が低下

●新入社員の意識は、「就社」から「就職」へ

(3)企業から見た職場と人とのつながり

●能力開発は、従業員個人の責任と考える企業が増える

●90年代に職業教育訓練は縮小傾向

【コラム】家族や友人・知人を介しての転職は転職後の満足度が高い

第2節 職場のつながりの変化をもたらした背景

1.企業を取り巻く経済・社会環境の変化

●90年代の長期経済低迷と失業の深刻化

●経済のグローバル化や規制緩和などによる競争激化

2.企業側の雇用方針、人材育成方針の変化

(1)相互依存型の雇用関係からの脱却

●雇用関係はよりビジネスライクに

(2)日本的雇用慣行の変化

●終身雇用に対する意識には変化の兆し

●大企業を中心に成果主義の導入が進む

(3)雇用の非正規化の進展

●90年代後半以降、パート・アルバイトへのシフトが加速

●パート・アルバイトの能力開発には、消極的な企業

3.個人の職場における働き方や勤労に対する意識の変化

(1)働き方や仕事の進め方の変化

●個人単位で仕事をする機会が増加

●IT化の進展による対人コミュニケーションの減少

(2)ワーク・ライフ・バランスを求める意識

●「会社中心」の価値観への疑問

●仕事と余暇の両立を志向

●仕事以外では「家族との時間」、「友人との交流」に力を入れたい

●休日は「職場以外」の人と過ごしたい

第3節 職場のつながりの変化による影響

1.仕事のやりがいや雇用の安定に対する充足度の低下

●仕事のやりがいや雇用の安定に対する充足度は低下している

●若年層を中心に「生きがいをみつけるため」に働く割合は減少

2.仕事上の負担感が増加している正社員、雇用不安感の強いパート・アルバイト

●多くの人が疲労感やストレスを感じている

●正社員では、仕事上の負担の重さが疲れやストレスに

●若年・中堅の正社員で負担感が増加している

●パート・アルバイトは、雇用の不安定さからストレスを感じている

3.職場内のコミュニケーション不足

●職場内のコミュニケーションは不足している

●職場の助け合いやコミュニケーションの減少が心の病にも影響

4.人材育成機能の低下

●4人に1人が「若手を育成する余裕がない」と感じている

●世代間コミュニケーションの難しさも技能継承の懸念材料

●団塊の世代は「伝える相手がいない」ことを問題視している

5. 職場と個人の依存関係の変化

●企業側は従業員の自主的な能力開発や健康増進を支援する方向

●会社頼みの人生設計は難しくなっている

●個人主体のキャリア形成を考えるように

●定年後の生きがい探し

第4節 職場のつながりの再構築に向けた新たな動き

1.ワーク・ライフ・バランスの推進

●ワーク・ライフ・バランスの希望と現実

●両立支援が仕事の進め方を見直すきっかけに

●働き方の見直しは職場のつながりにもプラスの効果

【コラム】従業員が自らの就業時間を決める「イル・プロジェット・オラーリ・ア・イソーレ」

●仕事と両立させる「生活」には自己啓発や社会貢献活動も

2.従業員満足度の向上

●従業員は重要なステークホルダー

●従業員満足度を高めることが競争力につながる

3.コミュニケーション不足の解消と人材育成

●メンター制度を活用し、キャリア形成を支援

●多様な就業者間のコミュニケーションを促す

●意欲ある人に能力開発のチャンスを

●若手・中堅層への技術の継承

4.「仕事(職)」そのものを活かしたつながり

●企業の環境対応に取り組む資格者のつながり

【コラム】イタリアにおける企業を超えたネットワーク作り

むすび つながりが築く豊かな国民生活

●経済・社会環境の変化や意識の変化などによりつながりは弱まっている

●つながりの弱まりは人々の生活満足度や経済社会に影響する可能性がある

●つながり再構築のための二つの方向性

●つながり再構築へ向けた動き

●つながりを持てるような環境整備が必要

●つながりにより豊かな国民生活を創り出す

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