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第3節
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高齢者の生活と社会貢献活動
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高齢期の人生には、年金受給などにより労働時間を減少させることができるなど、それまでの年代に比べると大きな自由度がある。このため、高齢者は人生を再設計する際に、必ずしも職業生活にウェイトを置くのではなく、生活の多様な側面で新しいことを始めたり、それまでの取組を深化させることが可能である。そうした中、高齢者が充実した生活を送る上で、蓄積してきた知識や経験をボランティア活動や地域活動といった社会貢献活動に活かす動きが注目される。本節では、社会貢献活動が高齢者の生活にもたらし得るもの、そして高齢者が社会貢献活動において果たし得る役割について取り上げる。
高齢者の、社会に貢献したいとの意識はここ20年で大きく高まっている(第3−3−1図)。60代で「社会のために役立ちたいと思っている」と答えた者の割合は、1983年には46.6%であったが、97年には70%を超え、その後多少低下したものの、2006年には64.4%となっている。また70歳以上でも83年の31.9%から2006年には52.1%に高まっている。
第3-3-1図 高齢者の社会貢献意識は高まっている
また、高齢者に対して具体的にどのような活動を通じて社会に貢献したいか尋ねたところ、「町内会などの地域活動」、「社会福祉に関する活動」、「自然・環境保護に関する活動」を挙げる割合が多くなっている(第3−3−2図)。これを若い世代と比べてみると、60代、70代の半分近い者が希望している「町内会などの地域活動」は、20代では14.5%しか希望しておらず、高齢者は生活の場である地域社会にとりわけ関心を持っていることがうかがえる。
●社会貢献活動に参加している理由は生きがいや人との交流のため
社会に貢献したいと考える高齢者は多いが、実際の行動に移している者はそれほど多くはない。60歳以上の高齢者に社会貢献活動への参加の有無を尋ねたところ、「参加している」と回答した人の割合は26.4%にとどまった18。
ボランティア活動に参加している高齢者にその理由を聞いてみると、「自分自身の生きがいのため」、「色々な人と交流できるため」、「自分の知識や経験を生かす機会がほしかったため」などと回答した割合が多い(第3−3−3図)。
社会貢献活動に参加している高齢者は、いつ、どのようなきっかけで参加するようになったのだろうか。仕事からの引退時期とボランティア活動を開始した時期との関係について尋ねたところ、男性について、「退職又は引退と関係なく、就労活動と並行してボランティア活動を行ってきた」が32.4%で最も多いが、「退職又は引退して1年以内にボランティア活動を始めた」および「退職又は引退を意識し、その前から就労活動と並行して始めた」が合わせて35.8%となっている(第3−3−4図)。もともとボランティア活動に関心があり、退職前からそのまま活動を続けている層がかなり多い一方で、男性にとっては退職が社会貢献活動を始める一つの契機となっていることがうかがえる。
第3-3-3図 社会貢献活動への参加は生きがいや人との交流のため
第3-3-4図 男性では退職・引退が社会貢献活動を始めるきっかけとなっている
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