それでは、適職探しに成功して、「挑戦者グループ」から離脱する若年者は増えているのだろうか。まず、若年者の新卒とパートタイム労働者を除いた、いわば既卒採用正社員5 の入職率の推移を見てみよう。
企業規模別に見ると、従業員規模の少ない企業ほど入職率は高い。実際の入職者数で見ても、5〜99人規模までで入職者全体の過半数を占め、これら小規模な企業が「挑戦者グループ」からの若年者の受け皿となっている。
時系列で見ると、近年は上昇傾向にあるものの、90年代以降は総じて横ばいである(第1−1−12図)。
第1-1-12図 若年者の中途採用割合は横ばい
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「適職探し」は正社員から正社員、あるいは正社員からパート・アルバイトへの転職でもあり得る。しかし正社員への転職を希望しながらパート・アルバイトとして働いている若年者は97年以降急速に増加している(第1−1−13図)。しかし、過去1年以内にパート・アルバイトを辞め、正社員として再就職した若年者の、パート・アルバイト全体に占める割合を見ると、2003年以降若干上昇する動きが見られるものの、90年代半ば以降ほぼ横ばいで推移してきており、そうした正社員への転職希望の実現が容易になってきているとは言えない(第1−1−14図)。
また、こうしたパート・アルバイトの正社員への転職希望は、年齢を重ねるにしたがって少しでも実現できる状況にあるのだろうか。ここではコーホート6に着目し、それぞれのコーホートにおける特に男性の転職希望別・就業形態別割合の変化を見てみよう。2002年に30〜34歳の世代は、92年には20〜24歳だったが、その当時2.4%の人が正社員への転職を希望しつつパート・アルバイトとして働いていた。しかし、その割合は5年後の25〜29歳時に1.7%、10年後の30〜34歳になっても2.1%と、ほとんど変わっていない(第1−1−15図)。また、それよりも5歳年下の世代となる2002年時点で25〜29歳のコーホートについて見ても、20〜24歳の97年時に4.2%、5年後にも4.0%と同様に変わっていない。
このように、正社員への転職を希望しながらパート・アルバイトとして働いている若年者が増えている一方で、正社員への転職を果たすパート・アルバイトは総じて増えていないことが分かる。
第1-1-13図 正社員希望のパート・アルバイトが増加している
第1-1-14図 パート・アルバイトから正社員への転職割合は横ばいで推移
第1-1-15図 正社員希望のパート・アルバイトは世代で見ると変わらない
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