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むすび
子育てをしたいと思える社会の構築に向けて

「子育ての社会化」が期待される

こうした支援のほかに、子育て世代の親世代は、子育て世代に対して子育てが辛くて難しいことばかりではなく、楽しく充実感が得られることを積極的に伝えていくことが期待される。そして、親世代だけでなく、同世代の友人、あるいは会社の同僚、近隣に住む人々など、社会全体で何らかの子育てに参加する、あるいはそれができる仕組みを構築していくことが望まれる。子育てが家族の責任だけで行われるのではなく、社会全体によって取り組む、「子育ての社会化」が重要である。

また、公的部門を通じた世代間移転をみると、年金財政などを通じて現在の子育て世代は負担超過となっていることから、税や社会保障の負担と給付のバランスを是正していくことが必要である。そのためには、子育て関連施策を総合的にとらえて拡充し、子育てにかかる個人の経済的な負担を軽減していくことが必要である。

幸いなことに、現在の子育て世代においても、理想の子供の数は二人以上と変わっていない。こうした理想を達成できる環境を整備することこそ出生率の回復にとってとりわけ重要である。特に、第二次ベビーブーム世代(1971〜74年生まれ)が30代を迎えているこの数年間が正念場であり、政策対応を集中的に行っていくことが重要である。

 

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