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第1章 結婚・出生行動の変化
第2節 結婚するという選択

1 結婚相手に対する条件

女性は結婚相手に対して経済力を重視している

独身者に結婚をしていない理由について尋ねた結果を見ると、20〜32歳独身男性、33〜49歳独身男性、20〜30歳の独身女性及び31〜49歳独身女性のいずれの区分においても、「適当な相手にめぐり会わないから」が最も高く、男女ともに6割程度を占めている(第1−2−4図)。

 

第1−2−4図 結婚していない理由は「適当な相手にめぐり会わないから」

では、その「適当な相手」とはどのような相手なのだろうか。結婚相手を決めるときに重視することを尋ねたところ、男女ともに最も重視されているのは「相手の人柄」、次いで、「家事・育児の能力や姿勢」、「自分の仕事への理解と協力」が挙げられている(第1−2−5図)。注目すべきことは、女性においては、これらに加えて相手の「学歴」、「職業」及び「経済力」について、重視又は考慮すると回答した割合が高い点である。学歴がある程度職業選択に結び付き、また職業に応じた所得格差が存在することを踏まえると、後で見るように、結婚生活においては夫が家計収入を稼ぐべきという意識を女性は持っていると言うことができる。一方、男性が女性よりも重視する又は考慮すると回答した割合が高い条件は、相手の容姿のみである。こうしたことから、女性が結婚相手に求めようとする条件は多岐にわたっており、特に男性と比べて経済力に関心が高いことが分かる。

 

第1−2−5図 男女で差のある結婚相手に望む学歴・経済力

夫が家庭において経済的な責任を持つべきとの価値観について、もう少し見てみよう。先に見た結婚をしていない理由として「経済力がないから」を挙げた人の割合は、20〜30歳独身女性では28.7%に対して、20〜32歳独身男性では46.9%となっている(前掲第1−2−4図)。また、31〜49歳独身女性では5.6%にすぎないのに対して、33〜49歳独身男性では28.7%が挙げている。つまり、ここでも、男性においては家計を支えなくてはならないとの意識が強いことから、「経済力がない」ことが結婚への大きな障害となっていると考えられる。一方、女性は、「収入は夫が稼ぐべきで、自分自身の経済力はそれほど重視する必要がない」としている傾向がうかがわれる。


 

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