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第1章 結婚・出生行動の変化
第2節 結婚するという選択

自由な時間を手放したくないと考えている未婚者が多い

では、未婚者は、結婚するつもりがあるにもかかわらず、なぜ結婚しないのだろうか。結婚の良くない点について尋ねたところ、男女ともに「自分の自由になる時間が少なくなる」、「行動が制限される」、「自分の自由になるお金が少なくなる」といった、自由を制限されることを懸念する選択肢に回答が集中している(第1−2−3図)。また、女性では、「義父母や親戚など人間関係が複雑になる」、「家事に縛られる」といった家族関係や家事に関すること、男性では、「家族扶養の責任が生まれる」といった回答が多い。

 

第1−2−3図 結婚の良くない点は「自由な時間が少なくなる」

未婚者にとっては、結婚すると、自由な時間や気ままな暮らしを手放さなければならないばかりか、責任や人間関係などに縛られるようになるとの懸念があることが、結婚をためらわせていると考えられる。

また、社会が結婚しないことについて寛容となりつつあることも、未婚者を増やす一つの要因となっていると考えられる。「結婚は個人の自由であるから、結婚してもしなくてもどちらでもよい」に賛成する割合は、92年には30.9%であったが、2004年には44.5%となっており、社会全体として結婚を当然のこととしないようになっていることがうかがわれる(内閣府「男女共同参画社会に関する世論調査」(2004年))。


 

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