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本編 > 第1章 > 花いっぱいの美しいまちづくり(花づくり愛好会など)
花いっぱいの美しいまちづくり
恵み野花づくり愛好会など
北海道恵庭市の新興住宅地では、主婦が立ち上げたフラワーガーデニングコンテストをきっかけに、花のまちづくりが進んでいる。
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一人の主婦がガーデニングコンテストを立ち上げ、精力的に賛同者を募っていき、今では地域の多くの住民が花のまちづくりに参加している。
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特に、商店街の有志が積極的に花づくりに関与している。
1. 活動開始の背景と経緯
主婦が一人で花づくり愛好会を立ち上げた
1980年代北海道恵庭市役所内では、新興住宅地である恵み野地区が年月を経ても美しいまちであり続けるためにはどうすれば良いか議論を重ね、恵庭市が花苗の有数の産地であることや「恵庭」という名前が花と相性が良いことなどに着目、花をいかしたまちづくりが出来ないかと考えていた。
1990年市制20周年記念事業として開催された「恵庭・花とくらし展」で、ニュージーランドのクライストチャーチで、地域住民を対象としたガーデニングコンテストを行うことで地域ぐるみで花のまちづくりを行っている事例が紹介され、大きな反響を呼んだ。
後に市民と市職員がクライストチャーチに視察に行き、80年代後半に恵み野に移り住んで来た一人の主婦が、視察時のスライドを見て感銘を受け、91年一人で「恵み野花づくり愛好会(花づくり愛好会)」を立ち上げ事務局長となった。その後、事務局長は知人に審査員兼スポンサーになってもらうとともに、地元商店会にも主催者となってもらい、92年ガーデニングコンテストの開催を実現した。
マスコミの報道と説得で協力が広まる−花のまちづくり推進協議会
商店会が主催するガーデニングコンテストは当時珍しく、地元の新聞が記事として大きく取り上げ、多くの応募があったことから、93年、恵み野西商店会にフラワーロードプラン部が組織され、花の予算を増額して、商店街町並み景観の整備計画を開始した。
95年商店会の女性によるラベンダークラブが活動を開始し、花による景観美化活動に取り組んだ。こうした活動は恵み野の他の商店会にも波及した。
97年には恵み野の四町内会、老人会、花づくり愛好会、恵み野商店会など11団体からなる、美しい恵み野花のまちづくり推進協議会(花協)が発足した。
花協では恵庭市に対して花のまちづくりのための窓口を作ってほしいとの要望を出し、98年に恵庭市もその必要性を認め、「花と緑の課」が設置された。
花を植える住民たち
2. 活動の内容
花づくり活動・コンテスト・街の景観整備
ガーデニングコンテスト参加者を中心とする市民有志からなる花づくり愛好会は、無料で花づくり技術の向上のための研修会の実施、恵み野「花マップ」の作成、講演会の開催、ガーデニングコンテストの実施、花のイベントの手伝いなどを行っている。
花協は、機関紙「花便り」の発行、花基金の募集、公共花壇の花購入、恵み野花の千人植え事業(商店、企業、個人の参加により、2〜3キロ区間を花の通りづくりをする活動)、ふれあい除草デーの実施などを行っている。
2001年以降は、商店街有志により設立された各通りの花部会が、花苗などの取りまとめや管理運営などの商店街の街並み整備事業を、恵み野西商店会フラワーロードプラン部と花づくり愛好会から引き継いで行っている。
3. 運営の状況
花好きのボランティアが活動を支えている
一人で始まった花づくり愛好会であったが、95年にガーデニングコンテスト参加者・表彰者36名(男性12名、女性24名)に参加を呼びかけ、花好きな人の集まりとして組織化された。
探偵団方式によってガーデニングコンテストにスカウト
ガーデニングコンテストは当初応募制であったが、第4回からは愛好会のメンバーが候補を勝手に集めて表彰することにした。表彰を拒否されたことはなく、むしろコンテストに関心を持ってもらえて、地域住民を花のまちづくりに巻き込むことに成功した。
花づくりの費用は、市民、商店会、市が支える
花づくり愛好会では自主制作した恵み野「花マップ」の販売益(一部10円)、募金などを活動資金としている。
花協は所属各団体から年会費3,000円を徴収し、機関紙「花便り」の発行費用に充てている。特別会計として「花基金」があり、個人、団体、企業からの寄付金(1口1,000円)及び恵庭市花のまち並み推進事業からの助成金を基に公共花壇の花苗、資材代を支出している。
また、花部会は各商店(自己負担)が約70%、恵庭市から花苗と花壇造成などに対して助成金が支払われているほか、恵み野商店会からの助成金などを得て、花苗の仕入、花壇造成、表示板の作成などの費用に充てている。
4. 成 果
花によるまちづくりへの参加者が広まる
花づくりを通じてまちづくりを行う仕組みを作ったことにより、主婦を中心とする女性の参加が増えた。またガーデニングコンテストで受賞した家を中心に、その周辺の家でもガーデニングを行うようになった。
現在、4,800世帯ある恵み野の家の多くで何らかのガーデニングが行われており、商店街の各通りも、各店舗が自主的に植えた花で彩られている。
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