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第2章 デフレ下で厳しさを増す若年雇用

前職よりもレベルの高い仕事に就けた人ほど転職後の満足度が高い

転職前と転職後の就業状況についてみると、若年の転職者は、転職後に年収が下がる人(32.3%)よりも、上がる人(42.4%)の方が多い。
 また、業務内容についてみると、責任、難易度等のレベルが前職よりも高い仕事をしている人(「そう思う」+「ややそう思う」)の割合が47.7%、前職の技能を活かした業務に就いている人の割合は31.2%に過ぎず、半数以上が前職よりも責任、難易度等のレベルが高まらず、前職の技能を活かしていない職に就いている(付表2−2−20)。雇用形態別にみると、正社員に比べパート・アルバイトでは、その割合はともに低く、転職をすると技能の向上を図ることが難しい環境にあることがわかる。
 転職後の職場への満足度(「満足している」+「やや満足している」)をみると、前職に比べ転職先に満足している人の割合は52.6%と過半数を超えており、満足をしていない人の割合は16.5%に過ぎない。また、業務の内容について、「前職に比べレベルの高い仕事をしていると思いますか。」という問に対し、「レベルの高い仕事をしている」と答えた人の満足度は高いが、「レベルの高い仕事をしていない」と答えた人の満足度は低く、賃金の増減等に比べてその差が大きい(第2−2−16図)。このように、前職よりもレベルの高い仕事につけた人ほど転職後の満足度が高いと考えられる。これは、近年いわれているように若年には適職志向、すなわち自分の希望する職種で自分の能力を高めたいという志向があり、転職先には業務レベルの向上を求めているのではないかと考えられる。転職回数による満足度の違いをみると、転職回数にかかわらず半数程度の人が転職に満足しており、転職に不満を感じる人の割合を大幅に上回っている。しかし、転職回数が増えるにしたがい、転職に満足している人の割合は低下する傾向があり、転職を繰り返すとより良い転職先を見つけるのが難しくなるものと考えられる。

 

第2−2−16図 業務レベルの向上と転職後の満足度は相関が高い

第2−2−16図 業務レベルの向上と転職後の満足度は相関が高い


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