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今週の指標 No.1168 スペイン若年層の雇用について

ポイント

2017年6月7日

  1. スペインの失業率は、ピークであった2013年の26.1%から、17年3月には18.2%にまで改善した。欧州委員会の経済見通しによると、スペインは、今後も堅調な経済成長により雇用創出がもたらされ、18年には失業率は15%台まで低下すると見込まれている(図1)(※1)。しかし、依然としてスペインの失業率は、他のユーロ圏諸国と比較して高く、特に16~24歳の若年層の失業率は44.5%に達している(図2)。本稿では、スペインの労働市場における若年層の特徴を概観する。

  2. 若年層の失業率を学歴別にみると、16年の失業率は、大卒でも31.6%に達し、中卒では53.7%と2人に1人が失業していることになる(表1-1)。中卒の失業率は、ユーロ圏失業率の約2倍で最も高い水準にある(表1-2)。

  3. さらに、スペインの若年層では、NEET(※2)の占める比率が15.6%(15年)と、ユーロ圏でイタリア、ギリシャに次いで高い。

  4. 若年層の雇用を正規と非正規別にみると、スペイン全体の非正規雇用の割合は07年32%、16年26%とやや低下しているが、若年層では非正規雇用の割合は上昇し続け、13年以降は約40%と高止まりしている(図3)。

  5. スペインの若年層の雇用環境を見てきたが、若年層の雇用が進まない場合には人的資本の蓄積が遅れることになり、長期的な経済成長にマイナスの影響が及びかねない。このため、若年層の雇用状況について、注視していく必要がある。

(※1)欧州委員会 “Spring 2017 Economic Forecast”, May 11, 2017.

(※2)ILOによれば、NEETとは、就学・就労・職業訓練中のいずれの状態にもなく、就労意欲の喪失、障害、交通手段の欠如、家事などの理由で労働市場に参加していない者である。


図1~5

問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-海外担当)付
石川 敦子 直通:03-6257-1583

本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。

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