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今週の指標 No.1163 化粧品の生産動向とインバウンド消費

ポイント

2017年2月27日

  1. 化学の生産は、近年増加基調にあり、2015年1月を起点とした累積変化率に対する品目別の寄与度をみると、特に化粧品の寄与が大きくなっている(図1)。この背景には化粧品輸出の増加が出荷を牽引していることがある。以下では、なぜ化粧品の生産が増加しているのか各種データを基に分析する(図2)。

  2. まず、2014年から2016年にかけて、化粧品の出荷・輸出に加え、訪日外国人消費の動きをみると、いずれも2年連続で増加している(図3)。(※1)

  3. ここで化粧品のインバウンド消費と輸出の関係を探るため、2014年から2016年にかけてのインバウンド消費額の増加率と日本からの輸出金額の増加率を国別にみると、インバウンド消費の増加率が高い国ほど、輸出の増加率が高くなっていることがみてとれる(図4)。特に中国、香港等の東アジア諸国においてインバウンド消費、輸出ともに高い伸びとなっている。

  4. 訪日外国人によるアンケート調査を確認すると、来日時に購入した商品のうち最も満足したものとして化粧品・香水を挙げる訪日外国人は中国を中心に高い割合となっており、この理由としては、「品質の良さ」や「日本製であること」等があげられている(図5、6)。また、他のアンケート調査では、訪日外国人の化粧品・香水に対する再購買意向は9割近くとなっている(※2)。こうしたことから、訪日時に購入したことをきっかけに帰国後もEC等を通じて日本製品の購入を継続している可能性が考えられる。

  5. また、最近では化粧品メーカーによる増産に向けた設備投資の動きもみられている。訪日外国人の増加は、日本国内における販売額を増加させるだけではなく、日本製品の魅力が発信されることで、輸出を増加させ、生産の増加や設備投資につながることも期待できる。今後も、訪日外国人に日本製品の良さを様々な方法で伝えていく努力が必要である。

(※1)こうした中、家計の化粧品に対する支出額はおおむね横ばいで推移している(参考図1)。

(※2)みずほ情報総研「訪日外国人の再購買に関する調査」(2016年8月)


図1~4





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担当:参事官(経済財政分析-総括担当)付
高木 駿平、 直通:03-6257-1566

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