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今週の指標 No.1128 生産能力の増加がみられる電気機械工業、生産用機械工業

ポイント

2015年9月28日

  1. 製造工業生産能力指数は、海外現地生産比率の高まり等を背景に長期的に低下傾向にある(図1)。

  2. 2012年第4四半期以降の生産能力の変化要因を業種別に確認すると、輸送機械工業や情報通信機械工業など多くの業種が減少に寄与しており、製造工業全体としても生産能力が減少している。一方、最近では電気機械工業や生産用機械工業が増加に寄与している(図2)。そこで、電気機械工業及び生産用機械工業について、生産動態統計により、個別の品目ごとの生産能力の推移を詳しく見てみよう。

  3. 電気機械工業については、電力量計とリチウムイオン蓄電池の生産能力が増加している(図3)。電力量計については、電力会社による家庭等へのスマートメーター導入(注)に対応して、またリチウムイオン蓄電池については、スマートフォン向けや自動車向けの需要増に対応して、それぞれ生産能力を高めているとみられる。

  4. また生産用機械工業については、金属工作機械や土木建設機械(ショベル系掘削機械、建設用クレーンなど)の生産能力が増加している(図4)。金属工作機械の生産能力の増加は、スマートフォンや自動車向けの金属部品の受注増に対応したものであるとみられる。また、土木建設機械の生産能力の増加は、2013年以降の国内外の建設需要の増加に対応したものであるとみられる。

  5. このように、国内の製造業の生産能力が減少する中、電気機械工業や生産用機械工業ではスマートメーターやスマートフォン、自動車等の分野における需要増に対応して、生産能力を高めている。今後もこうした成長分野の需要に対応して、積極的に設備投資を行うことで、生産能力を増強し、生産の増加につなげていくことが期待される。

(注)スマートメーターとは、双方向通信機能等を有した電子式メーターであり、導入により検針業務の効率化や需要家の節電促進などのメリットがある。各電力会社は、2014年から、家庭等へのスマートメーターの導入を開始している(参考図1)。


図1

図2

図3

図4

参考図1



問合せ先
担当:参事官(経済財政分析-総括担当)付
高木 駿平 直通:03-6257-1566

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